クライミングウォールDIY プライベートウォール(垂直壁編)

クライミングウォールDIY プライベートウォール(垂直壁編)

2020年も残すところ1か月と半分ぐらいになりましたね。
12月に入ると畳み掛けるように忘年会・クリスマス・お正月とクライマーにとってはうれしくない時期がやってきます。
何故かって、これらのイベントは大体がジムに行く時間を奪われます。
私は10年ほどサラリーマンしていましたが、ハッキリ言って飲み会はすごく嫌いでした。
そんな時間あるなら登りに行きいたいと常々思っていました。

前置きはこんなところで、来るべきジムに通えない時期の為に登ることを諦められない、クライマーならだれもが夢を見るプライベートウォールの作り方について掲載していきたいと思います。(需要あるかな?)

必要な工具

【必須な工具】
・インパクトドライバー
・丸のこ
・スケール
・定規
・水準器
・鉛筆
・金槌

【あると便利な工具】
・レーザー墨だし器
・卓上スライドのこ
・作業台

設計

まずはいきなり材料を買ってきて作るにも、材料の物量を知る必要があります。
そこで必要になるのが設計です。
手書きの簡単なスケッチでもいいんで書いてください。
頭の中で考えるだけなのと、実際に絵にするのとでは後の作業効率が全然違います。
設計で欲しいプライベートウォール像と必要な物量を知る必要があります。
今回は京間の4畳半(幅2860mm×奥行2860mcm×高さ2400mm)で据付型検討していきます。
今回は据付型なのでバンバン壁に穴あけます。

垂直壁の場合 今回は一番単純な垂直壁で検討します。
壁の1パネルはJAS規格の1820mm×910mmを使用しますが、厚みは15mm以上を使用します。

この図で見ると一つの面でパネルは6枚必要です。

こんな感じで下地材の配置検討をします。
下地材は基本的にパネルの接する箇所と長手方向で910mmピッチぐらいで大丈夫です。
下地材は安い2×4を使用しがちですが、2×4は安いだけあって柔らかくて割れやすいので出来れば45㎜×90mmの米松や赤松を使用することをお勧めします。
2×4は安いですが、荷重がかかるようなとろには向きません。(何故か皆さん2×4で作ってますね)
安全を考慮されるのであれば構造用材を使用することをお勧めします。
(今回の検討は45mm×90mmで検討しています。)

下地の上にウォールパネルを張り付けるとこんな感じになります。
パネルのボルト用穴はφ12で開けていきます。(ナットの差込大きさがφ11.4mmなので)
ピッチについてはお好みでいいですが、大体30~40か所を目安に等ピッチで検討してください。
ちなみにどこのHPにも何故か記載されていませんが、マットを引くのでマットの厚みの少し上にボルト穴をあけておくとフットホールドが配置し易くて便利です。

施工(下地)

実際の施工ですが、すぐに材料を切って木材を貼り付けたいところですが、まずは部屋を計測して墨入れします。
部屋はどんな匠が建築して精巧に作られていても少しずつ歪んでいますし、住んでいれば少しずつ歪んでいきます。
例えば、施工する壁の右下と左下が同じ高さ(レベル)かというとそうではありません。
なので本当はレーザー水準器をつかって水平と垂直を出してから下地を組むのが良いです。
今回の場合、垂直な一番単純な壁なのでそこまで必要ないかもしれませんが、、、

水平と垂直の基準が出たら実際に下地を組んでいきます。
下地材を組む際の注意点は、家の壁の裏側に下地材があるか確認してください。
下地が無い場所へウォールの下地材を組むことは出来ないので、予め実際の家の下地をよく確認してください。
場合によっては先ほど設計検討した下地材の倍量必要になる場合があります。
下地を探す器具は色んな商品名があるのですが、アナログな針を刺して下地を探すタイプで十分だと思います。
下地材となる垂木は卓上スライドのこで切断すると作業が楽です。
丸のこでの角材カットは本当に面倒です。
下地を組む際は必ず水準器を使って水平と垂直が出ているか確認しながら組んでください。

施工(パネル貼付け)

ここまでくればもう一息です。
パネルを設計検討したように貼り付けてください。
今回の場合は、図の右下から出来るだけ加工が不要なパネルから貼り付けて行って半端なパネルを微調整として加工していきます。
ここで手元が狂うと残念なプライベートウォールなるので気を付けて加工してください。

マットの設置

なんせ試登しながらホールドを取り付けますので、違ってもマットが無い状態で試登が必要なルートセットをしないでください。
怪我します。
厚みはご自由にお任せですが、できれば外岩に登りに行くような多層構造の固めのマットをお勧めします。
ウレタン密度が高い分、費用も高いですが、足首と膝への負担は軽減されます。
間違っても、足が沈み込むようなフワフワなマットを使わないでください。
クライミングジムでたまに見かける柔らかい、足が沈み込むマットは安価ですがウレタン密度が低くて着地が安定しません。
怪我します。

今回の高さでしたら無い方がましかもしれません。

ホールド取り付け & ルートセット

最後にホールドを取り付けていきます。
ボルトはM10の六角穴付きボルトをホールドの取り付け穴深さを見ながら取り付けていきます。
今回は、パネルの裏側の隙間が45mmしかないのでボルト長さの選定が結構シビアです。
広さに余裕があれば下地の奥行を余裕をもって取れるんですが、部屋に作るプライベートウォールは空間的にすべてがシビアです。
ボルトの長さは注意してください。
ちなみにM10の六角穴付きボルトはホームーセンターに置いている場合が多いですが、大体が長さ30mmぐらいまでで、ホールドを取り付けるには短いです。
ということで大抵の場合が、取り寄せかネット購入になると思います。
なので、しっかりと事前に確認しておかないと折角ウォールが出来てホールドセットしたら登れるのに、寸前でお預けを食らう羽目になります。

最後に

工具とか材料それえると結構な額になります。
DIYでウォールを作ると大体が残念な結果になります。
通っているジムのオーナー相談しても、そのオーナーが実作業するようなところに依頼すると結局残念な結果になるので、依頼するならプロが実作業してくれるところに依頼されたほうがいいです。
ちなみにプライベートウォールをDIYで作るのは安いですが、ホールドは高いです。
しかも定期的にホールドを買い足してルートを頻繁にリセットしないと直ぐに飽きてただのオブジェになります。
それでも24時間いつでも登れる環境が欲しい人はチャレンジしてみてください。

当社は設計~施工をプロが致します。
ちなみにホールドは輸入代理店をしておりますので他社より安価に販売できます。
ご興味がある方はお問い合わせください。

株式会社Geek Out(ギーク アウト)
所在地:〒670-0965 姫路市東延末4丁目130
E-mail:info.geekout365@gmail.com

※直接ご来店される場合は、事前にTel.若しくはE-mailで日程とお時間を確認ください

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