ボルダリング 上達方法(初級)

お知らせ

クライミングジムを経営していると必ずお客様からどうすれば強くなれますか(上達しますか)?という質問をされます。
ハッキリ言ってこっちが教えて欲しいと思いますし、それが分かれば今頃プロクライマーとしてワールドカップに出てます。

とはいうものの、クライミングを初めてから1年で初段、2年目で2段、3年目で3段、4年目で4段と一般人にしては強い部類に入るようで、どんなトレーニングをしているか気になるようです。

なのでここで記載する内容は、私がこれまでどんなことに気を付けてトレーニングしてきたかを書いていきたいと思います。
後、ここで書くトレーニング方法や考え方はハッキリ言って私の持論なので最新のトレーニング方法では間違っている可能性が(大いに)あります。
そんな時は、コソッと連絡してください。

クライミング(ボルダリング)に必要な要素

ここではクライミング(ボルダリング)のルールや歴史はさておき、クライミング(ボルダリング)に必要な要素を考えたいと思います。
この辺はいろんな書籍を読めば沢山出てくると思いますが、クライミング(ボルダリング)の為に必要な要素を私は大きく以下の5つだと考えています。
・ルートの理解
・メンタル
・柔軟性
・持久力
・フィジカル

初級段階

別の記事でクライミングはスポーツなのか?という記事を書きましたが、スポーツクライミングはエクストリームスポーツに分類されるスポーツです。
エクストリームスポーツ(X-sports)は、主に高度・速度・危険・華麗さを競うスポーツです。
まさにクライミングですね。
この辺が、野球・サッカー・テニス・バスケットなどの一般スポーツとの違いです。
そして一般スポーツとの違いは危険を伴うというところです。
一般スポーツが安全性を考慮して設計されたルールに対して、X-sportsは危険が伴うことが大前提です。
ということで、まずは周辺環境の危険性を理解して、リスクを受け入れる必要があります。
ここで重要なのは恐怖心に抗うことではなく受け入れることです。
抗っても危険性は無くなりませんので、どんな行為が危険で何に注意を払わなければならないかを理解することが重要です。
そして、クライミングは対人との競争ではなく、自然との対立です。
クライミングは、野球・サッカー・テニス等のスポーツのように相手がどう動くかによって自分がどのように動くかを瞬間的に考えるのではなく、相対するルートに対して自分がどう動くのかについて時間をかけて考えます。
つまり、行動を起こす前に必ず考えます。
この考える時間をオブザベーションと言いますが、これができない(もしくは苦手)だと効率の悪い登り方で余計な力を使って登るとこになります。
簡単なルートでは力押しで登ることも出来ますが、高度に設計されたルートではそれが通用しなくなっていきます。
なのでオブザベーションでは、最小限のエネルギーで登るための動き(ムーブ)を考えなければなりません。
そして、初心者でありがちな罠がここにあります。
体力に自信がある人は初級レベルのルートを余り考えずに力づくで登れてしまいます。
多少無茶でホールドの配置にそぐわない動きでもフィジカルが重力や持ち手の作用を突破できれば登れてしまいます。
しかし、前にも書いたように難易度が上がればフィジカルによる突破がどんどん出来なくなります。
なので、クライミングを始めた初期の段階から効率的に登るイメージを考える癖をつけなければ、どんなにフィジカルや持久力をつけても上達しません。
私は良く、ムーブが奇麗だと褒めていただけれるのですが、それは効率よく登るためのオブザベーションに多く時間をかけて細部まで動きや呼吸、触感をイメージしているからだと思っています。
また、自分の可能な動きを理解するため、クライミングを始めた当初の頃に一度登れたルートでも動きをさせる反復練習をしたからだと思います。
クライマーは往々にして沢山のルートを出来るだけトライしたいと考えてしまう人種なので一度登ったルートを再登することはあまりありませんが、洗練された動きをイメージするには体にその動きを覚えさせる必要があります。
まずは、筋トレのようなフィジカルや持久力に任せた動きではなく、出来るだけ力を使わない動き(柔軟性)駆使して登ることに集中することをお勧めします。

メンタル面は兎に角落ちることで恐怖心を克服してください。

スキーやスケートのように転んだ量だけ上達すると思って、落ちてください。

人間の脳は馴れる習性を持っているので、ちょっとした高さや踏み込みの深さによる恐怖心は失敗して馴れるしかありません。(そのための安全を考慮して作られたジムでの練習です。)

次回は中級段階から書きたいと思います。

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